イベントやワークショップで作品を提案させていただいている近畿編針さんのお店
「趣芸」から、atricotの新しいレシピが販売されました。
紹介テキストも私が書かせていただいているので、ややかぶりますが、新作をご紹介させていただきます。
*atricot × syugei XLargeのワンピースとプルオーバーネックから編めるとじはぎなしのかたちが欲しくてつくりました。
プルオーバーとワンピースどちらも編み始めのヨーク部分はおなじで着丈や袖丈をアレンジしたものなので、ひとつのレシピで両方つくることができます。
また、丈もアレンジしやすいので糸を使いきることができます。
また、通常のopal4ply2本取りでも編めますよ。
プルオーバーは身頃のゴム編みをちょっと長めにしました。すごく着やすいのでイベント中によく着ています。
ワンピースタイプ。うちの生徒さんは袖を長く編んでらっしゃる方が多いです。
ただ、とじはぎがない分伸びやすいから、丈は気持ち短めにしておいた方がいいかもしれません。
*atricot × syugei トルコ伝統模様のレッグウォーマー糸はベース2色と段染め糸の3種類だけなのですが、さもたくさん糸を変えたように見える「なんちゃってフェアアイル」をずっとやりたくて、つくった第一弾の作品。
トルコの伝統模様を使いました。実は単色で編むとすごくいかついこの模様も、カラフルな糸でかわいくなりました。
以下、トルコ伝統模様シリーズに言えることなんですけど、段染め糸は「えっこれ?」という派手糸といいますか、地糸と全然違う色を使ったほうが模様が映えるので他の作品の配色もぜひ参考にしてください。
なので糸チョイス超重要です。
*atricot × syugei トルコ伝統模様のベスト柄はレッグウォーマーとおなじです。
ただ、この柄結構ややこしくて、ちょっと難易度が高くなってしまいました。
編んでいるとどこにいるかわからなくなってしまうんですね…
もうちょっと簡単な柄にすればよかったかもしれませんが、渡す糸があまり飛ばないので、裏糸のたるみは少ないほうだと思います。
こういった編みこみ作品は糸がわたる分2重のような編み地になるので、すごくあたたかいです。regiaは肌触りもよいですし、洗濯もいけるので、編むのが大変な分、とっても重宝する作品になると思います。
色を変えるだけでだいぶ変わります。
↑の緑ベースのものは、段染め糸にもちょっと緑が入っているので、柄がうっすらとしている部分がありますが、左の配色はわりとはっきり柄が出ているのがわかります。
じつはこれ、ちょっと間違ってるのでウェブには配色例としてちらっとしか載せていないのですが(イベント会場ではサンプルをお見せできるかと思います)ニッターさんも私も気づかないまま仕上げてしまったんですね…よく見るとわかると思います。なのでかたちや配色のご参考までに。
*atricot × syugei トルコ伝統模様のミトンおなじくトルコ伝統模様シリーズ。
親指まで編み込みを入れた渾身の力作です。こちらは地糸が1色で段染め糸を濃いめにして柄を際立たせています。
裏も細かい編みこみです。親指の部分も立体的にしたのでフィット感がありますが、手が大きい人は調整できないのが難点(模様をいじれませんからね…)レシピのサイズを見てゲージ調整してくださいね。
ちなみに私は編む手がキツイ方なので、ゆるい方はひとまわり大きくなるかも。
*atricot × syugei トルコ伝統模様のニットキャップこれも、ミトン同様、つくってみたかったかたちです。ミトンの甲の部分とか、この帽子のてっぺんの三角の模様とか、キリムにありそうなかなりトルコっぽい柄だと思います。
トルコや東欧のテイストが好きな人は単色同士でぜひ編んでみてください。白に黒とか、赤とか。「かわいい」とはかけ離るかもしれませんが、かなりかっこいと思います。
こちらも、手のゆるい方は要注意です。大きくなってレゲエ調になるので、ゲージ調整大事です。
*atricot × syugei ななめ編みチュニック私の好きな、ななめ編みネタで大作をつくりました。opalはななめ編みが映えますね。ちょっと時間はかかりますが、編んでてとても楽しかったです。
ちょっとAラインにしたのも正解で、ラインがキレイです。
またななめ編みネタはやると思いますが、編み図がこれ、どう伝えていいのだろうといつも悩むところです。今回もかなり悩みましたが、解決策としてメモリーシート的な段数表を添付しています。理屈がわかれば段数表の指示にそって編めばいいのでいけると思うのですが…どうかできるだけたくさんの方に完成していただけますように。
どの作品もそうですが、日々、できるだけわかりやすい編み図づくりを目指しているのであたたかく見守っていただければ幸いです。ややこしいことをしなければいいだけのことかもしれませんが、どうなるんやこれというワクワクする気持ちでつくってもらえたらなぁと思っているので、今後もややこしいことしかしないかもしれませんが(汗)かたちや色を楽しみがら編んでいただくことで、そこからまた発展して新しいものが生まれたらとても幸せです。