京都を中心に活動するニット・アーティストatricot(アトリコット)のHPです。ニット作品やオリジナル手紡ぎ糸、ニットカフェ、レッスン動画、羊や糸紡ぎなどについて紹介しています。

atricot×knit ときたま羊
atricotのニット活動と、TJWK関西の情報を中心に、ぽろぽろと日々のことも。
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atricot作品集

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みやさんの写真
羊2頭分の毛が洗えたら今度は紡ぎなんですが、糸車で紡ぐ前にまず手で毛をほぐしてドラムカーダーにかけて梳きます。今回紡ぐ糸はとても細くて想像以上に時間がかかるので、ほぐす&カーダー作業をみかりんさんたちに手伝いにきてもらいました。

朝から夕方まで、ほぐす、カーダーにかける、そして私は紡ぐ。と、おなじ部屋で世間話をしながら延々作業をしていました。
そのときの写真


ん、これは…私の部屋に飾ってあるみやこうせいさんのルーマニアの写真に出てきそうだ。

確か去年、羊パレットのあとにブログで書いていたと思い探したらありました
ルーマニアの村で人々が集まり糸を紡いでいる写真です。そのうち誰かが踊りだし、みんな歌って踊って…となるそう。私が20歳の頃から抱いている、私のなかの手仕事の、人間の営みの原風景がそこにあります。

そんなわけで、勝手なんですが、自分の生活とそれが少しでもリンクするとなんとも言えず嬉しくなり、興奮してしまうのです。
そしてまた偶然に、私が上京したタイミングでみやこうせいさんの写真展があるということで、ほんとは甥っ子の旅の付き添いだったのですが、お願いして付き合ってもらいました。
ルーマニア民俗写真展〜もうひとつのヨーロッパ


みやさんの写真はルーマニアの村の人々の息遣い、鳥のさえずりや、水浴びをする音、枝にたまった雪が落ちる音、羊の足音、ほんとにいろんな音が聞こえてきそうです。また写真のタイトルもストレートですごくいいんですよ。
目の前にあるものすべてに寄り添うような優しい写真ばかりでした。行けてよかった。

会場のなかでなぜか母(おばあちゃん)に目隠しをする甥っ子。わりと気に入った写真があったようでよかった。

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| ktn | 15:40 | - | - | はてなブックマーク - みやさんの写真 このエントリーを含むはてなブックマーク
羊を洗う
普段はほぼ仕事でしか毛糸を触らないし、ましてや糸紡ぎなんてなかなかできないのですが、2年前は羊パレット、去年は農文協の書籍の仕事、そして今年は東京スピニングパーティーと羊を触る機会にめぐまれて本当に本当にありがたいです。

しかもどれも羊を洗うとこから始める作業。


今回は2頭分を4日間にわけて洗いました。1日1キロ強かな。
羊を洗うのは普段椅子に座って編んでばっかりの身…というとちょっと聞こえはいいけど、言ってしまえば普段まったく運動してない身にとっては結構な重労働です。
人に頼めるならなんでも頼んでしまいたいめんどくさがりの私にとっては珍しく、これだけは自分でやりたいと思う、とても好きな作業です。そのほうがクオリティが高くなるからとか、自然で安全だからとかという理由ではなく、ただ本能的に好きな作業なんだと思います。あ、でも自分が紡ぐのが前提です。
これからしばらく付き合うにあたって、相手がどんな素材なのかがこの工程で一番わかります。といってもほぼ妄想ですけど。例えば一頭目の黒い羊、この子はとっても上品な匂いがします。若いのかな。きっとおとなしめなタイプ。牧場の人たちに大事にされている箱入り娘さんという印象です。(全部勝手な妄想です)毛質もムチっとしたコシがあるの肌触りが抜群によい。こないだジェイミソンズの毛糸で作品を編んだのだけど、そのなかにシェットランドブラックという大好きな色があって、その色と質にとても近いです。黒ではなく、濃い深い茶色。毛先は褪せて茶色になるからそこが混じってさらにメランジ調の味わい深い色になります。言ってしまえばものすごくタイプ、超どストライクの羊さんでした。たまらん。


これが

こうなって

これに

といっても色がついた羊は写真ではキレイになってるかどうか全然わかんないですね。



白だとまだわかりやすいかもしれません。手前の布に包まれたものが洗う前。


そうそう、一方の白い羊さんはというと、外で遊んできた男の子が家に帰ってきたときお母さんがいう一言
「どうしたらそんな汚なくなんねん」
と、洗いながら何度か言ってしまいました。まったくおてんば娘さんですよ。それもひっくるめて楽しいのですが。毛はちょっと固めというか茶色の羊に比べるとちょっと太いです。これが紡ぐときにどう差が出るかなというかんじです。ドキドキ


つけ置きは6時間ほどですが、手にとって洗ってすすいで干すまでだと1頭で6時間(半分にわけたので1日3時間くらいかな)くらいです。長いような短いような時間ですが、そのときに降ってくるインスピレーションが一番大きいと思います。

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| ktn | 16:51 | - | - | はてなブックマーク - 羊を洗う このエントリーを含むはてなブックマーク
国産羊(毛)のはなし
先日、ポンタさんに仕事の相談をしたときに「あら今ちょうどいい毛が入ってきたのよぉー」と言われたので、相談ついでに伺ったときのはなしです。

ガレージの大きな机に溢れるほど羊毛の山がありました。



毛の質をチェックするポンタさん。

これらはすべて国産羊毛なのだそうです。

実際に毛を見るまでは、国産羊毛だからってあまりテンションが上がりませんでした。お肉は断然国産がいいのですが…なぜなのでしょう。

そらお肉は鮮度がちがうでしょうと言われそうですが、それ以外にもなにかある気がします。信頼なのかなんなのか、イメージとか先入観とか直感とか。なんでテンション上がらへんのかなぁと考えたときにいかに私がそういう目に見えないものを頼りに日々選択しているのか実感してハッとします。

あ、でも国産羊毛のテンションが上がらなかったのは単純に種類が少なそうだからかな。気候とか条件的に飼育できる種類が少なそうだから。

なので最初に見せてもらったのが私の大好きなマンクスロフタンで、度肝を抜かれました。マンクスロフタンは去年の羊パレットに出品したときに初めて触った羊でした。幻とも言われる独特の深くて甘い茶色、柔らかいけど、弾力がある上品さと粗野なかんじ、どっちも入り混じったなんとも言えない魅力のある毛でした。

って、日本でもとれるの。。


なんと言うか、例えば北海道に行かないと食べられない幻の魚がいて、わざわざ通っていたのに実は近所の店で食べられたみたいな話を思いつきましたがそれともちょっと違います。拍子抜けしたりがっかりするのではなく、とても嬉しい気持ちです。日本で飼育するのは簡単ではないはずなので、きっと環境もすごく気を使われて、大事に育てられているのではないかと思います。ああ素晴らしい。

ということで全国羊毛コンテストに集まった羊毛を一堂に拝見できる機会に恵まれたのですが、びっくりするほど、どの羊毛も素晴らしいクオリティなのでした。ポンタさんが扱われている外国の羊毛とほぼ変わらないです。
そして金賞を取ったのは何度も行ったことのある六甲山牧場ということにもびっくりです。そこをはじめ、ほとんどの施設は羊毛のために羊を育てているわけではないはずなのに毛のクオリティが高いかというと…羊毛コンテストを開催しているポンタさんの努力の結晶だと思いました。このコンテストも7年目だそうです。
羊のスペシャリストの方でも「毛」の方の知識はあまり知られてないらしく、コンテストをして、グレードをはっきりつけられることで(値段も)各々の羊の毛が他と比べてどれぐらいのものなのかわかります。
そしてポンタさんが羊毛の質をよくするためのノウハウを広めることで、全体的にどんどん質がよくなったそうです。これを続けていくにはポンタさんも牧場側の方々も並大抵の努力では難しいと思うので本当に素晴らしいことだと感動しました。
これは紡ぐ人からしたらほんとにありがたいことだと思います。質の高いものが安くで手に入り、しかも「国産」というちょっぴり嬉しいラベルが付きます。私の羊は岐阜県の牧場からやってきたようで、この毛の主が岐阜県にいるんだと思うとなんだか嬉しい気持ちになりました。




4日間かけて二頭分の羊を洗う。
はてさて初めての国産の羊はどんなんでしょう。この話はまた今度。


今日のニットと今日の音楽は前みたいにコンスタントに更新することができたらまた再開することにします。とびとびでやっててもあまり意味ない気がするので

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| ktn | 17:10 | - | - | はてなブックマーク - 国産羊(毛)のはなし このエントリーを含むはてなブックマーク
羊の頭
トライアルは続く。今週は教室もなくわりと部屋にこもって試作の日々を送ることができました。

素材に向き合うということは、自分と向き合うことだとつくづく思います。自分の引き出しを片っ端から開ける。もちろん足りない部分がいっぱい出てくる。なにを引き出しに入れるかを決めて資料をひっぱり出してプラスしてみる。でもやっぱり足りない。。そういったことの繰り返しで、自分の引き出しの少なさを思い知るわけです。そうやって、これや!と思えるものに到達しても、次の日になると、なんやこれは…と落胆したり。

あと、よくあるのが、新しい編み方を思いついて、なんでこの編み方って誰もせーへんのやろ、これって大発明ちゃうん?!と思っていざ編んでみると、ああそらせーへんわという結果が出たり。

でも今やってることは、ニットをやり始めて、なにも知らんままあれもこれも思いつくものを編んでいたときに似ていて、とても自分らしい作り方だなとも思う。今それができるのは、とても幸せなことなんだと思います。

今日は仕事のあとポンタさんに久しぶりにお会いして2人でたくさんたくさん話しました。
キッチンにはなんと羊の頭蓋骨が…
今日はホッチキスパーティで、その日は羊料理をふるまってくださるのですが、(私は今日はかなり出遅れたので参加してるうちに入らなかったのですが)今回は羊の頭を調理したとのこと。

私にも残してもらって、晩御飯にポンタさんといただきました。

命を丸ごといただく感覚。ほんとはスーパーに売ってる切り身でもおなじ思いでいたいのだけど、なかなかね。

モンゴルでポンタさんが感じたことは、私もコンヤでの犠牲祭のときに経験したことに通じている気がして、とても盛り上がったのだけど、さらにポンタさんはその感覚を今の日常に落とし込もうとしているからそこが師匠とヘボ師弟の大きな違いなのであります。
屠殺、ボロ、糞掃衣、布を無駄にしない民族衣装のパターン、活字を世に出す怖さ、校正、ファストファッションが犠牲にしてるもの…ほんとに話題は尽きませんがこの辺のことはまたあらためて書き留めておきたいです。



出来立てホヤホヤのスピナッツはもう半分以上読んでしまいましたが、またゆっくり読もう。今回も読み応えのあるコンテンツばかりでめちゃくちゃおもしろいです。

今日のニット:企画と打ち合わせで今日は編めなかった。
今日の音:yan tiersen「Amelie OST」
アメリが公開されたのはもう15年前ということにまずビックリなのですが…アコーディオンを始めたときは、ベタすぎて恥ずかしくて弾けない!と思っていたのだけど、去年の秋になにげなくサントラを聴いてやっぱりいい、めっちゃいい、弾きたい!と思った次の日に気づいたら3台目のアコーディオンを買っていました。ヘタクソながら3曲弾けるようになりました。。

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| ktn | 23:17 | - | - | はてなブックマーク - 羊の頭 このエントリーを含むはてなブックマーク
ティッシュケースについてアツくかたる女子
定例になりつつあるいちじょうさんとのあみもの会でした。
あみもの会というかなんというか。鶏が先か卵が先か、喋りが先か編み物が先か(用法が全然違うが、確かにあみものあっての会話というのは存在する)。とくになにを完成させるということはなく、グダグダとやってるテンションが今はいちばんの息抜きかもしれません。毎度の宅配ピザがとても象徴的。さすがに次回はちゃうもんにしようかと話してたけど…ポテトはすてがたいです。




いちじょうさんの帽子のてっぺんがかわいかった。ネックウォーマーを帽子に使っているそう。そして私もそのネックウォーマーこないだ買っていたのでした。私も今度やってみよう。

私は母のセーターと自分のプルオーバーを。いちじょうさんはなにやら細かい針仕事をしていて、アトリエに置く春物の新作を見せてもらいました。



かわいいティッシュケースは、花粉症であるいちじょうさんのこだわりがあるらしく、ティッシュが2つ入る、口を狭くすることでカバンに入れてもティッシュが出ない(これは助かる!)、あれ、、ほかはなんやったかな。(汗)忘れましたが、実演までしてくれて、とにかく実用性も備えているのだ!ということが伝わりました。お店に並んだら買ってみよう。

今日のニット:円形プルオーバーを自分用に編み始めました。
今日の音:編み会は無音なのだ。

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| ktn | 23:50 | - | - | はてなブックマーク - ティッシュケースについてアツくかたる女子 このエントリーを含むはてなブックマーク
えーだぶ
冬らしいツンとした空気にもようやく慣れてきました。家で鍋ばっかり食べています。



orioriさんのところに置かせていただいてるTJWK作品を入れ替えさせていただきました。帰り際に「ちょっと待って!」と奥から持ってきてくれたのが、このかわいらしいモチーフたちです。orioriさんが編んでくれました。
色合いも素敵。嬉しいな。




ニットカフェは今日も満員御礼。ありがたいです。
去年の三番街の展示でレシピ配布していたスカートをMさんが色違いで編まれました。配色によって全然雰囲気がちがうものができるのでおもしろい。この色合いもとてもキレイ。

帰りは久しぶりに(というかきっちり月イチペース)で世界チーズ商会に寄り、お買い得になった世界のチーズをまとめ買いしました。お店の人とすっかり仲良くなって、いろいろ話すのも楽しみのひとつ。ほくほく。

今日のニット:「笹谷さん、そろそろエーダブをお願いします!」えーだぶ?良いダブ?ああ、AW、秋冬のことですね。業界ではそう言うのか!知らんけど。
というわけで、この時期嬉しいホワホワの糸で、編んだというかなんというか…ネット状の布に毛糸を通してつくるスヌードを制作しました。やりながら、どうしても「穴に糸を通す簡単なおしごと」という求人広告の文句が浮かんでしまう、そんな作業でした。これでいいのかしら。。

今日の音:African Gems
アフリカの音源集で、コンゴが多めのようです。夏にもたくさん聴いたけど暑さのせいかなんとなく聴かなくなってしまっていたので、寒い日に聴いてみました。ダブとかロックステディは断然冬のほうがいいなと思うので、これもそうなのかなと思ったけど、なんとなくこれは冬が合うとか夏がダメとかあんまりない気がしました。アフリカの音楽は去年何枚かいただいたのですが、このアルバムはめちゃくちゃかっこいいお気に入りの曲が入っててこればっかり聴いてます。他のも聴こっと。

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| ktn | 19:26 | - | - | はてなブックマーク - えーだぶ このエントリーを含むはてなブックマーク
大寒前にして
今日は初めて雪もチラつき、これまで油断してたせいか、めちゃくちゃ寒かったです。とうとう本気できたか!というかんじ。前半は家で仕事だったので気持ちがどんどん閉じていくのがわかりました。
それにしても寒い。寒いとしか言ってないくらい寒い。

先日のブランケットミーティングでも、参加いただいたのが大阪の方ばかりなので、「やっぱり京都の寒さは違うわー」(作業場がボロすぎるというのもあるのですが)を連発。これは本当です。大阪からの仕事の帰りは、最寄駅に降り立った瞬間に毎回びっくりします。
あと、「外の方が暖かいわぁ。」これも実際そうなんやけど、他人に言われるとなぜか地味にへこむ…笑

こんな作業場ですから、これからの日々(よりによって今日からわりと作業場の仕事が続くのでした。)を考えてすこし鬱々としてたのですが、そんなことは言ってられないくらい締め切りの迫った企画系の仕事がつまっているので、私の灯油に火をつけなければ。

晩は今年初めての左京区あみもの会。

Sさんは愛媛で個展を何度かしてるので愛媛のオススメスポットを聞いてきました。行けるかは微妙だけど、話聞いてるだけで、景色や美味しいものが浮かび上がって、ああいいところなんやろなぁ。。と妄想中です。帰りは蛸安。ここのたこ焼きはすんごく美味しいのだけど結構油っ気があるので4個目から突然後悔に変わります。(あくまで個人のアレですよ)なので我慢して3個にとどめるのがポイント。なにごとも腹八分目がよいということで、今日からそうします…

今日のニット:今日はファーの企画を整理して詰めて提出までいった。ちょっと肩の荷がおりた。


今日の音:Amiina「The Lighthouse project」

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| ktn | 23:05 | - | - | はてなブックマーク - 大寒前にして このエントリーを含むはてなブックマーク
アスパラ(再)など
今日は午前教室、午後からブランケットミーティング。


この季節の教室の楽しみのひとつはみなさんが編んだものをここぞとばかりに着て来てくれることです。私の生徒さんのほとんどが1年中冬ものを編んでいます。時々申し訳なくなるくらい。(私の春夏の提案が少ないということでもあるので…)



昨日に引き続きアスパラプル!こちらはチュニックタイプです。これもかわいいなぁ。



一生重宝しそうなアランのカーディガン。昔のけいとだまに載ってた作品なのですが、生徒さんの痛恨の(そのときは笑)ミスで使用糸よりひとまわり細い毛糸を着分用意されていたのでした。
でも細いほうが編み地も薄くなるし軽く仕上がるしいいかもということで、ちょっとだけ頑張って製図し直してアレンジしました。生徒さんの理解力と技術力のおかげでかたちになりました。



後ろ姿もいいかんじなのだ。

ブランケットミーティングは安定の和やかで優しい時間でした。



作業はひたすら検品検品検品!
全員がおなじ作業にとりかかるのは初めてかもしれません。今年も毎月開催を目指そう。

今日のニット:なし

今日の音:Amiina「puzzle」
晩はお手製のパエリアをご馳走になりました。おいしかったー。片付けの時に流れてたのがこれ。他のアルバムより歌モノが多くてこれはこれで好きです。

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| ktn | 23:55 | - | - | はてなブックマーク - アスパラ(再)など このエントリーを含むはてなブックマーク
アスパラ、シタール、さんかく空間
今日は天満橋で午前、午後とニットカフェでした。



Nさん作のアスパラプルオーバーはちょっとアレンジして幅カット、丈長め。コートの下に来てもかさばらないかたちなのでこれはこれで使い勝手がよさそう。このバージョンも編んでみようかな。

オリオリさんが時々アップしてるカレー屋さんが内装がすごくかわいくてお料理も美味しそうで以前から気になっていてたので、こないだお会いしたときに聞いてみたらたまたま今日ライブがあるとのこと。なので仕事あがりにRちゃんを誘って行ってきました。



ちょっと見えにくいけど、シタールと



タブラのユニット。(この写真タブラの人が浮いてるみたいでおもしろい)

即興で奏でられるいろんな楽器と、ちょいちょいサンプリングされた音も混じって土着的というよりはスペイシーなフワフワした心地のよい音楽でした。第一部の終わりに完全に意識が飛んでしまった。。後半はより間近で見られたので次々出てくるいろんな楽器に興味津々でした。



手作り感いっぱいの内装もかわいい。お店の建物自体がさんかくなのですが、なんとも言えない空間の使い方で…とオリオリさんも言うてはったけど、ほんと見てもそういう説明しかできない。言葉より体感するほうが早い!

さんかくのかたちは大好きなんだけど、さんかくというかたちの使い勝手の悪さ(というと言葉が悪いのだけど、さんかくってどうしても無駄なスペースがでてくるというか…難しさという方があってるかな)編みもののデザインをしていてたびたび感じます。全然違うジャンルではあるのですが、ここまでさんかくのポテンシャルを感じた空間は初めてかもしれません。ちょっと狭かったり、上り下りが危険だったり、そういう不便さも楽しさに変わる不思議な空間でした。



今日のニット:ずっと教室なので編めず

今日の音:早速CDを買ってみました。聴き込むのはこれから。



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トライアル
今月の私の編み物キーワードはトライアルです。ピックアップした糸とにらめっこして編んだりほどいたり、別の糸と合わせたりしながら、自分でも見たことない編み地をつくっています。

その作業はなんとなく料理に似ているかもしれません。料理は恥ずかしいほどできませんが、好きな料理家の人のエッセイを読んで、なんとなく近いもの(というよりそうありたいという憧れといったほうがいいかも)を感じるのでした。
それにしても昨日つくったぶり大根はなぜか大根だけがおそろしく塩辛かったです。

そしてこれもまた私としてはものすごいタイミングなのですが、昨日オリオリさんでTJWKグラニーバッグが売れたということで、教室の前に久しぶりにお店に伺いました。

トライアルの話に戻りますが素材と向き合うってものすごくかっこいい言い方かもしれませんが、本当に向き合ってるのかどうかなんて正解はわかりません。自分のやりたいことに合わせて素材をねじ伏せたりしているかもしれないし。でも向き合うってこういうことなのかということを初めて学んだのはオリオリさんからだと思います。もう8年ほど前になるのかーと今日も話していましたが、スピナッツで一緒に連載をさせていただいたときのこと。お題の羊をオリオリさんの織りと私の編みでどう表現するかという連載でした。勝負ではないのだけど、当時は私は今より輪をかけて生意気で、やる気と根拠のない自信だけで生きていたので負けないぞ!と意気込んでいたのですが…こう書いてるだけで、いかに自分に雑念が多いかわかります(苦笑)オリオリさんとなにが違うのかというのは今となれば作品を見ればもう一目瞭然で穴があったら入りたいくらいなのですが。

よく見せたいとか、思いついたアイデアをなんとか活かしたいとか、そっちばっかりに気を取られないようにしなきゃ。

ということで、たわいもない話をしながらオリオリさんの周りの空気をできるだけ吸って、お店をあとにしたのでした。
そしてこの勢いで、今しかない!と暫く会えてなかった師匠に思い切って電話をしたのでした。



全然関係ないけどこないだ妹からもらった平等院のお土産。私の大好きな雲中供養菩薩がこんなスタイリッシュな文房具になってるのか。これは買ってしまう。
マスキングテープが墨黒にチャコールグレーのシルエットというめちゃくちゃ渋いデザインでした。

今日のニット:企画とプレゼント用のニット帽の仕上げ

今日の音:Walter Gieseking「RAVEL complete works for piano solo」引き続き仕事はかどる系を。

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