すっかり暑くなってしまいましたね。
ウールを触るのも暑苦しくなってきちゃった方もいらっしゃると思います。
私は夏好きなので全然平気〜ブランケットもどんと来いです(言うてもた)
えっと私1人の極小事務局は6月に入ってからずっと多忙をきわめております。
もうモチーフ届いたよブログ第三弾が書けるくらい。イベントも準備も大変!
のわりにはブランケットづくりが一番出遅れております。
まぁでも今日はこんな思いができるからやってるんだ〜というようなご報告。
金曜日におなじみ京都が誇る原毛屋
スピンハウスポンタさんのところで第2回目、京都では1発目のモチーフサーキットを開催しました。
人数は前回の
関大リサーチアトリエでの第一回モチーフサーキットに比べるとずっと少なかったのですが(普通に91人を収容するのはムリ)終始アットホームな雰囲気で、じつはそうなるんじゃないかなって、これはこれですごく楽しみにしていました。
というのも、前回のイベントの後にメールで「主催者の方がどなたかわかりませんでした。」と言われてしまったとおり(笑)当日は来ていただいたみなさんとお話する時間がまったくなかったので、それがすごく心残りでした。
関大のゼミ生と間違われたりもして(笑)ははは…複雑。
なので、今日こそはモチーフをみんなで編みたいっ!ってヤル気まんまんでした。
今回の震災のお話はポンタさんにお願いしていました。時間も2時ぐらいから10分程度で…と。そのはずやったんですが、私の最初の挨拶の後、「アトちゃんの話に追加でね〜!」とお話が始まり、「あの…2時からの震災のお話は…」とお尋ねすると「え?今ので終わりよ!」といきなり予定が狂うという。その追加のお話が、すんごく素敵なお話だったので予感はしてましたけどね(笑)トルコでみた手仕事のたくましさについて。これは行った人でないとわからない貴重なお話でした。
予定が狂った結果よかったんですよ〜。そのあと、今日はみなさんにも自己紹介をしていただこう!とおひとりおひとりお話していただいたんです。普通なら名前言ってはい終わりかもしれませんが、この時間が本当によかった!きっとこれはポンタさんにお話してもらったからみなさんも話しやすい雰囲気になれたんじゃないでしょうか。さすがです。ほんとうに。
みなさんそれぞれの震災に寄せた思い、自分の環境のこと、ここに来たきっかけ、ほんとにたくさん話していただきました。
親戚が被災された方、神奈川(!)からはるばる来られた方、何年ぶりかに自分のための外出をした方、モチーフもやけどスピンハウス目当ての方(笑)…ほんとにみなさん環境も思いもさまざま。
主催する側の私は、いつもこちらが伝えたい伝えたいという気持ちと、こう感じてくれたらなぁという思いばっかりで突っ走ってきたので、あらためてみなさんの気持ちをじっくり聞くきっかけになり、本当に胸がいっぱいでした。
やっぱり同じ時間を共有するってすごく素敵なことやわ。足を運んでくださるからには、楽しい思い出をつくってもらわねばなんて、いつも意気込んでるけど、つくづく自分は与えられる側であることに気づきます。
あと、足を運んでくださる方とのきずなが生まれることも実感しています。
実は、私は当日、取材が入ったり、別取材の電話が重なったりとひとりあたふたしていて、あまり話しの輪に入れなかったんですが(涙)電話から帰ってくるとみなさんが楽しくおしゃべりされたり、もくもくと集中して編んでらっしゃるのを見てすごく嬉しかったです。
ポンタさんも「1枚は編まないとね!」と混じっていただきました。
そんなポンタさんに私は、グダグダの身の上相談などをしたり(笑)お子さんも混じってわーわーキャーキャー
毛糸と、たくさんのラムネ。久々にラムネを食べました。やっぱり私は手より口のほうが動いてたかな(笑)
ああ…糸が…ぐちゃぐちゃ。でもかわいいから許す☆
ポンタさんにお茶をふるまっていただきケーキタイム♪
終了間際、すべりこみで来ていただいた方もいらっしゃって、全部で51枚のモチーフが編めました。
助っ人で来てくれたMちゃんが「暑いからブルー系で編みます!」とか言うてたので、なんかブルー系が多かった気がします。
あとは中細2本取りも人気。いろんな色が楽しめるからいいですよね♪
なんとなく関西ちっく?な派手さ。
シンプルなのもいいけど、こんないろんな色が入ったブランケットもありやな。
クレイジーなかんじ。いいねっ!
ちなみにモチーフの後ろにちらっとうつっているのはガイガーカウンター。放射能を測る、正確に言うと放射線の量を測る機械です。決してモチーフを測っていたのではありません。なぜこんなものがというと、原発の話でもすごくアツい議論が交わされていたからです。でも政治家の罵り合いのような議論ではありません。お互いの考えを認めあいながら自分の意見や素朴に思うことを話されていました。ポンタさんの鼻息は荒めでしたけどね(笑)でも、普段の生活ではあまり話さないことを口にするのも自分がああこう考えていたんだなというきっかけになってすごくよかったと思います。私も以前原発についてのエントリーを書きましたが、はっきり言って、答えはわかりません。むしろ自分が吐き出して以降、あまり現実を見ないようにしているふしがあったかも。反省です。
このプロジェクトをはじめて、終わりのない現実がとてもしんどくなってしまうことが時々あります。まだまだブランケットも出来てないし、復旧作業もこれからってときになにを言うねんというかんじなんですが、それを承知で吐いてます。ブランケット作ったら終わり!とか販売したら終わり!とかじゃないですもん。このプロジェクトは。募金したら一瞬でラクになる自分のなかの「ある気持ち」が、このプロジェクトに関してはラクになるどころかまったくそうなる気配がないのですよ。それがすごくいいところなんですけどね。
でも、こういったイベントは一番自分が報われるのだなと思いました。
実際に足を運んでくださる方がいらっしゃって、その方同士が繋がれること。自分も繋がれること。
繋がるってなんだろうか。それをふと考えたときに…これは私が愛知の方とやり取りして自分で言った言葉なんですが(^^;)、今回の地震で、私は東北にお住まいの親戚や知り合いは誰もいませんでした。twitterで仲良くさせていただいてる方が実は福島に住まれていた!というのをあとあと知ったぐらいです。でもたとえば京都で、大阪でなにかあったとき、今日お会いした方々は大丈夫だったかなって考えます。きっとお相手の方もなにかのきっかけで私を思い出してくれたら、気遣ってくださるでしょう。
モチーフを送ってきてくださった徳島、奈良、神戸、愛知、福岡、東京、愛媛、大阪、長野、岐阜の方にも同じこと思います。
ローカルニュースなんですが、先日私の住むところで水道が止まってしまうことがあり、幸い私は大丈夫だったんですけど、思わぬところから「大丈夫でしたか?」って声をかけられました。いやあ向日市と言えばatricotさんがお住まいやな〜と思ってって。
それってね、すごく嬉しいことなんです。実際にはなにも起こってないふうに見えても、気持ちをこっちに向けてくれたってこと。それは震災のときに海外から届いたメッセージに元気づけられる気持ちに似ています。
心を傾けあうということです。みんながそうなればなにも他人事に思えません。
その日の取材をしてくださったある雑誌の編集者の方が
「じゃあ私もこの記事を書いて人に見てもらえるということで繋ぐお手伝いをさせていただいてるんですよね!」
って目を輝かせて仰ってました。ほんとその通りだと思います。モチーフ編むのがすごく苦手で…と仰ってたので、モチーフを編まないとあかんわけではないので(笑)良い記事を書いてください☆とお願いしました。その記事を見て、この活動に参加してくださるという方がいらっしゃると思うので、それは十分繋ぐお手伝いをしていただいたことになりますと。
他の分野では当たり前のことだと思うけど、手芸をメインにしているわりには関わってくださる方の層が幅広い(私が無理やり広くしている面は多々ございますが)のも、やりながらええプロジェクトやなぁと思うところです。
そんなわけで、またとりとめのない文章になりましたが、すごく素敵な一日でした。
暑いなか、足を運んでくださったみなさまをはじめ、
会場を提供してくださったポンタさんとスタッフのちあきさん、アシスタントで一日中動いてくれたみさとちゃん、まりかちゃん、このプロジェクトに関わってくださったすべての人たちに感謝をこめて☆
そうそう、そのときお会いした方がブログに書いてくださっていました。
タティングレース・お裁縫・編み物、なんでもオールマイティにこなされるさりぃさんのブログ
「新しい出会い♪」子育て(とても高校生の娘さんがいるとは思えない!お若い!)にお仕事に編み物…とバリバリこなされているmayukiさんのブログ
「Think Of JAPAN While Knitting」ありがとうございます♪とっても嬉しかったです(^^)
そして、もう言うてる間にafuさんですね。こちらでもどんな出会いがあるか楽しみです。
ほんで
7/2同志社女子大学でのモチーフサーキットはまだ席が空いております。よろしければぜひぜひいらしてくださーい
今からイベント用の荷物を梱包します。
でわでわ☆