久しぶりの更新となってしまいました。
3月の大きな2つの展示会や、決算で四苦八苦したこと、寄付に行ったこと、これからのこと…うーんなにから書こう?!というくらい久しぶりになってしまったのですが、いつも前置きが長いので、先にご報告させていただきたいと思います。
Think Of JAPAN While Knitting関西の2012年3月末までの売上を全額あしなが育英会に寄付致しました。総額2,182,115円です。大きな金額に慣れてない私は「一、十、百…」と数えてしまいそうですが、218万円と2115円です。
以下、決算ご報告です。
ブランケット(大) 19点
ブランケット(小) 13点
ショール 70点
小物(バッグ、クッションカバー等) 67点
が売れました!
以下、監査報告書と、領収書です。現在、領収書は仮領収書です。領収書があしなが育英会本部から届くのがまだ少し先になるようなので(届き次第差し替えます。)先に仮領収書にてご報告させていただきました。
とにかく走り続けた約1年間でしたが、ひとまず決算、そして寄付をして、ひとつの区切りを迎えることができました。
一言ではとても言い表せないくらい、いろいろあった1年でした。震災はあまりにも悲しい出来事でしたが、このプロジェクトを立ち上げ、一生の運を使い果たしてしまったのではなかろうかというくらい、たくさんの素敵な方々に恵まれ、当初の予想を遥かに上回った額を寄付することができました。 あらためてご協力いただいた皆様ひとりひとりに感謝の気持ちをお伝えできればと思います。
はじまりは、まず材料が一切ないということで、思い切って、ご縁のあった糸屋さんにご連絡したのが最初の第一歩でした。無名で実力のない私に快く糸をわけてくださり、どれだけ背中を押されたことでしょう。
それから、今ではなくてはならない存在である、外の世界とのパイプ役を担って下さっている
ルイスさんがHPをつくってくれて、そして、初めてのモチーフを受け取ったのが5月の3日。愛知にお住まいの方からでした。この方とはその後お会いする機会があって、今はブランケット制作もお願いしています。
それから制作の要となる
funknitさんとの出会いも大きな出来事で、この方にお会いしてなかったら、どうなっていたのだろうと、背筋がゾクっとします。いただいたたくさんのモチーフを素敵な作品に仕上げて下さっただけでなく、高いクオリティの指標をつくってくださったのが funknitさんです。最初にできたブランケットの美しさに感動したのを今でもはっきり覚えています。それに続いて、制作を担ってくださる方々はみなさんとても高い意識で取り組んでいただいています。
また、製品づくりだけでなく、ひとりひとりができることをしようと動いていただいたことも、このプロジェクトの大きな特長です。イベント会場を提供いただいた方もプロジェクトを広めるのに大きく貢献してくださりました。
そして、想像以上に出てくる諸々の作業を有志の方々が引き受けてくださりました。タグ(布タグと紙のタグ)づくりにはじまり、PC入力、3月見事にかぶってしまった展示会のスタッフ、モチーフの色わけ、そしてたくさんのかせの糸を巻いてもらったり…このブログでも何度かご紹介させていただきましたが、オンラインカタログの写真はプロのカメラマンの方が無償で撮影して下さってます。
そして、一番心配していた販売の面でも、素敵なお店で展示会や販売をしていただくことができ、みなさん、当事者意識を持って取り組んで下さっているので、そこからまた広がっていくんです。購入することでご協力いただいた方々も、「みんなに宣伝しますね!」と仰って下さる方がたくさんいらっしゃって…
というふうに、気づけばひとりひとりができることを高い意識で実行して下さっている。それが本当にありがたく、そのなかで生まれた人と人との繋がりはなににも変え難い私の財産となりました。
そして全国からモチーフを編んで送ってくださった方の思いも本当に嬉しいです。モチーフ1枚1枚に込めていただいた思いというのはもちろん、私事で申し
訳ないのですが、こんなにたくさんの方に「お体に気をつけて!」と言われたことは生まれて初めてのことでした。そのおかげで、1シーズンに1回は風邪をひいてた私が、今年はほとんどひきませんでした。お決まりの挨拶と言われればそうかもしれませんが、気をかけてもらってる、その一言で救われることってあるのだなと身をもって感じました。それが巡り巡って、製品を手にとられた方、そして被災地の方々に届けばいいなと思いながら、日々、取り組んでいます。
なんにもないところから、蒔いた種がたくさんの人の手で幹になり枝になり、そして花を咲かす。TJWK関西はそんなイメージです。
まだまだ経験不足でいたらないところがたくさんありますが、次年度もできることを精一杯していきたいので、どうかこれからも皆様のお力添えのほど宜しくお願い申し上げます。
TJWK関西 代表 笹谷史子