京都を中心に活動するニット・アーティストatricot(アトリコット)のHPです。ニット作品やオリジナル手紡ぎ糸、ニットカフェ、レッスン動画、羊や糸紡ぎなどについて紹介しています。

atricot×knit ときたま羊
atricotのニット活動と、TJWK関西の情報を中心に、ぽろぽろと日々のことも。
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atricot作品集

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ティルマンス展
殺人的暑さのなか、今日は編集のKさんが来阪しているということで会いに。ついでにティルマンス展に行ってきました。写真を見るようになったのはごく最近なので、じつはティルマンスも超有名な写真集を知ってるぐらいでとくにこの作品が超好きでということはなかったのですが、今回は彼自身が手がけたインスタレーションが見れるそうなので、ほいほいとついていったのでした。
いろんな国のいろんな建物が流れ続けている部屋がおもしろかった。そのなかでKさんの知り合いの方の家もあったそうで、ある日突然訪ねてきたという話にミーハーながら興奮しました。挨拶をする前からほぼずーっとシャッターを押しっぱなしだったとか。そういう話を聞くのはとてもおもしろいです。
あまり知らなすぎてだと思いますがティルマンスは抽象的な作品のイメージがなかったので、結構たくさんあってびっくりした。展示してあるのを見られてとてもよかったです。大きさもかなり関係あると思うし。でも個人的にはポートレート(暗にジェンダーをテーマにしてるものとかたまらない)と建物の写真が好きなので、図録(なんとまだ発売されてなくて8月中旬にでるそう)買おかなと思ってます。


そんなわけで、まだしばらくKさんとの仕事が続きます。

仕上げは天平。


先に行っちゃってすみません。



今日のニット:疲れてできず。じつはここ1週間ほど体調があまりよくない。今日は校正のみでした。
今日の音:Sam Prekop「Sam Prekop」sea and cakeにつづき、この暑いときにすこしクールダウンできる音。作業中に聴くのにめっちゃ気に入ってます。

atricot作品集

| ktn | 23:10 | - | - | はてなブックマーク - ティルマンス展 このエントリーを含むはてなブックマーク
久々にライブが続く
イベントが終わってまた制作にとりかかっていますが載せられないものなのであまりネタがありません。ひたすら手を動かすのみです。

先週のdcprgに続き、昨日はアコーディオンの先生のライブに行ってきました。
dcprgは3時間半ぶっ通しで立ちっぱなしの踊りっぱなしで非常に疲れましたが、(興奮しすぎたのもあります。)今回はソファでまったり。ボタンソムリエのMちゃんや先生ともゆっくり話せて楽しいひとときでした。
先生のパワー系のアコーディオンと原田さんの色気系のアコーディオン、そしていろんなバリエーションがあってどこまでも層の厚いなべさんのパーカッションの絡み合いがとてもかっこよかったです。先生のジプシー節はしびれる。
早くアコーディオン直して、レッスンに通います…







今日のニット:某企画に編み直しが出てしまったのでそれの修正と、かぎ針の靴下
今日の音:Gregory and the Hawk「in your dreams」

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| ktn | 20:37 | - | - | はてなブックマーク - 久々にライブが続く このエントリーを含むはてなブックマーク
このセーターの37段めを君に捧ぐ
うめだ阪急でのワークショップはまったり楽しい時間でした。お越しくださった方に多謝。来月は一変して賑やかになりそうです。
来月はワークショップの新ネタもでます。


なんと8段編めば仕上がってしまう、ルームシューズです。 サイズは22.5?〜25.5cmといろんな人に履いてもらって大丈夫だったので結構融通がきくかも。

ちょっと空いたので、なにをしてたかというと先週はほぼ毎日校正をしていました。1日10何ページずつという具合で。
校正という作業はほんとに苦手意識があり、しかもなんでこんなややこしいもんつくったんや!と5ページに1回くらい心のなかで叫んでいます…
でも自分のつくったもんやし、それを図にしていただくというだけでもありがたく、しんどくも楽しい作業でありました。(終わったような口ぶりですが、まだしばらくは続く。今は最終段階です。)

今週の製作も引き続きかぎ針です。肩こりが半端ないです。

あ、タイトルは、ずーっと前に音楽をやってる友達にCDを貰ったときに「4曲めの1:53(正確にはすっかり忘れちゃったけど)を君に捧ぐ」と書いてあって、きっとそんなかんじで他の人にも書いてるのはわかってるんやけど、やっぱりその部分になにかあるんではないかと聴いてしまったことを思い出し、もしかしてニットにもおなじことをすれば編み物する人もしいひん人も段数を数えてしまうのではと思いました。(そもそも誰かにセーターをあげることがないけど)

今日のニット:かぎ針の靴下。編み図作業があとでしんどくならないように、片方作る→編み図叩き台→もう片方作る→編み図仕上げという流れでやっているのですが、いま3作を並行作業中。

今日の音:the sea and cake「fawn」


atricot作品集

| ktn | 23:55 | - | - | はてなブックマーク - このセーターの37段めを君に捧ぐ このエントリーを含むはてなブックマーク
【atricot】阪急うめだ本店でワークショップやります。
大きな台風が過ぎ去っていきましたが、大丈夫でしたでしょうか。私の住む区域も真夜中にけたたましいサイレンの音がしたり、携帯の警告アラームが何度も鳴って久しぶりに怖い思いをしました。
半日経って大阪に出たら、帰りはいつもの街に戻っていてホッとしました。

さて、今回は久しぶりの近畿編針さんのイベントのお知らせです。またたくさんのドイツの毛糸が並びます。

今年はちょっぴり早くイベントのシーズンが始まりました。

近畿編針さんのブログでもご紹介いただいていますが、またワークショップをやります。
7月23日(木)・25日(土)・27日(月)
阪急うめだ本店10階、近畿編針さんのお店「趣芸」のイベントブースにて。
いずれも11時〜13時と14時〜16時です。
(要予約)

えー、今回は新しいワークショップネタはありません(汗)作品自体はできているんですけどね。
8月のイベントで出します。

ですが、今年の新作サンプルのできた分を持っていきます。全部で8点つくる予定なんですが、そのうちの2点を。



リブ編みのスカートです。履いたときのほどよいフィット感とシルエットがかわいいです。丈は最近よく見るミディちょい長め丈です。リブ編みなので透けにくく、1枚でも重ね着でもいけます。



3種のトレンカです。スパイラル模様(エストニアスパイラルです。)、アラン模様、編み込み模様の3パターンつくりました。1つの編み図で3パターン分作れますので、お得です(笑)
編み込み模様は今回もトルコの伝統模様からデザインしました。またまた配色も意外な取り合わせです。どの色を使っているか売り場で当ててみてくださいね。(今回はわかりやすいですねー)

どちらもレシピ販売させていただきますので、興味ある方はぜひ。

近畿さんも新しいネタがたくさんあって、楽しそうですね。
私もリネンの糸が気になっています。

ワークショップは作品づくりだけでなく、いろんな方との交流の場になっていて毎回とても賑やかになってきました。
今回もそうなればいいなぁと思いつつ、たくさんの方のご参加お待ちしております。


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| atricotのWSイベント | 20:15 | - | - | はてなブックマーク - 【atricot】阪急うめだ本店でワークショップやります。 このエントリーを含むはてなブックマーク
みんぱく
今日は縫合の作業。



作品が仕上がったものの、思うようなシルエットがでなくて一部を編み直すことにしました。それがあがってきて、縫合。ほんまは全部編み直さなあかんのかもしれんけど、続けて編んだ体にしています。(汗)2目ゴム編みをとじ針ではいでるけど、やるほど糸に撚りがかかって目がキレイにならず、仕上げてみるとはいだとこがちょっとわかるんだよね。遠目に見たらわからんけど、これ単色やったら危ない。自分の技術はまだまだですわ。


先日、念願のみんぱくに行ってきました。

たぶん世界の織機の企画展に行って以来なので3年ぶりになります。(その間にイメージの力展も見たけどそれは東京だったのでした。)
何度も行っているのですが、毎回ひっかかるものが微妙に違うので、それを楽しめたらいいなという思いと、南と東南アジアエリアがリニューアルしてから行っていないのですごく楽しみでした。大きな企画展は残念ながらお休み中だったのですが、本館のなかの企画展はおもしろかったです。
以下、個人的メモですが。
今まで多分興味がいってなくて気づかなかったのですが、ヨーロッパエリアは結構ルーマニア推しでした。ルーマニアの宗教行事に使うかなりユルい雰囲気のお面とか、とってもカラフルなお墓とか。



私もこんな墓なら入りたい。
イースターエッグもルーマニアのものが一番精密でクオリティ高しでした。



いつもCADでつくってる編み込み模様の図案みたいな模様もあって(しかも超細かい)どうやって直線をひいてるんやろ。知っても多分やらないけど(笑)

民族衣装は先週も見に行ったのでややカブっている感はありましたが、好きなので何度見てもよいです。ただ、ラテン系の民族衣装は大好きだけどあの暗い展示場では輝きが半減して、息をしてないかんじなのがちょっと残念です。無理やと思うけど中南米スペースは底抜けに明るい場所がいいなぁ。今回一番心に残ったのは、企画展で展示されていたロシアの先住民族ナナイの衣装でした。色使いや柄、見れば見るほど、寓話を読んでいるような気持ちになりぐいぐい引き込まれました。




ロシアもこれまでまったく興味なかったのに、こないだTransitでロシア特集を買ったのも嬉しい偶然でしたが(先住民族についてどこまで載ってるかは知らんけど)ルーマニアなんかは行く予定なので、多分無意識にひっかかるんだと思います。だからこそ毎回見るたびに発見があっておもしろい。
あとは周りながらこんなかでいっこもらえるとしたらなにがいいか考えるのも楽しみのひとつなんですが、今回の1位はアフリカのどっかの王様の椅子でした。2位は安定のケニアの床屋の看板。毎日元気をもらえそう。とか言いながら写真撮るの忘れました。3位ゲル。モンゴルよりカザフスタン(違ったかな。なんせそのへん)のほう。

おまけ


こけしマニア垂涎ものであろう、東北地方の実物こけしマップ。地方により違うらしいけど、正直言ってどれもおなじに見える…

今日のニット:靴下と縫合
今日の音:vashti bunyan「Just another diamond day」







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| ktn | 23:35 | - | - | はてなブックマーク - みんぱく このエントリーを含むはてなブックマーク
旅に出る理由
先週はわりと落ち着いて、新しいプロジェクトをしかけていたのに金曜日から急に、ほんとに急に忙しくなりました。
ありがたいことです。

今日は教室2件のあとスワッチ編み。


延々と1800段分。来週のうめだ阪急での近畿編針さんのイベントに間に合わせます。
去年は、ある日からパチンとシーズンオンのスイッチが入る音がして、一気にガヤガヤしだしたけど、今年はずっとオンなかんじです。(先週オフりかけたんだけど。)でもわりとインプットもできている気がするのが嬉しい。

最近Transitという雑誌にハマっています。全然知らなかったのですが先日ルイスさんに最新号の琉球・台湾特集やったかな?それを見せてもらったのがきっかけです。そんときはふーんてかんじやったのだけど、その特別号のイスラム特集がものすごくおもしろかった。



普通の旅雑誌ではなく、リアルなレポートは写真を見るだけで、個人的な記憶が次々にフラッシュバックして五感がフル稼動します。乾いた空気とスパイスの匂い、夜明けのアザーン、街角にいたシリア難民の少年の眼、コンヤでの犠牲祭の日々、埃っぽい毛糸の問屋街…まぁそれは個人的なことなのでおいといて。

各国の女性の社会進出や恋愛の自由度などの分析や、イスラミック模様やアート、ファッション、音楽だけでなく15ページにも及ぶイスラム過激派について歴史を紐解きながらのすごくわかりやすい説明(ビンラディンは「こじらせ男子」だそう)、イスラムの基礎知識、オイルマネーなどの最初事情…かなり内容が濃い。読みすぎてすでにボロボロなので保存用を買うか迷うくらいです。そしてまだ読めてないけどバックナンバーを見つけたら買ってしまい(今のところロシア&バルト三国、カリブ海周辺、ベトナム&カンボジア&ラオスの密林などなど)散財しまくっています。

私のような、素人のくせになんでも言葉にしたがり屋さんは、こういうのを見るとすぐに旅について書きたくなります。トルコ2回ぽっちしか行ってないのにそのことだけで本1冊は余裕で書けるくらいのテキストは書けそうだし(ネタもあるし笑)実際に忘れたくないことが多すぎてブログでもあらゆる出来事を書いていたのだけど、みっともないことをするなと言われて全部消しました。確かにあまりにも内省的でセンチメンタルだった気がします。

でも結局Transitを読み終えて、あのときのテキストは消して正解だったなって思った。まったく必要ないわ。忘れたこともいっぱいあるだろうけど、強烈にあらゆる体内に刻まれた記憶はやはり、その後の自分にかなり影響を与えていることがあとあとになってよくわかる。
そして個人的なおセンチは私みたいなもんが言葉に出す前に、全部オザケンが歌ってくれていると思った。

今日のニット:ひたすらスワッチ。まったく求められていないけど、どの色が売れるかという予想をしながら。(頭のなかで競馬新聞みたいにコメントしながら◯とか△とかつけていくの)

今日の音:Sovyetkiy Brezhnef「The Hotel」
3年ほど前に知ってなんとなく気に入って聴いていたけど、思い立って検索してみたらなんと奈良の人らしい。新しい音もついでにゲットできた。

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世界の衣装
今日は仕事の合間にこれに行ってきました。



市田ひろみさんの民族衣装展は以前、伊勢丹でもやっていて、それもじっくり見ていたので、既視感が否めないところですが(量的にもちょっと少なかった気が)行ってよかったです。

アフリカが少なかったのがちょっと惜しいところですが、それはみんぱくで堪能することにして。イエメンの衣装がおもしろかった。これにこれ合わせるんや!というちょっと今まで見たことない色彩感覚でした。それとやっぱりアフガニスタンは奥深い。中央アジアは相変わらずアツい。縦絣のローブみたいなんはよく本でも載ってて定番ぽいけど、刺繍もいろんなタイプがあるし、色彩もアホみたいに明るくなく、自分の好みであります。
2巡目はオークションで買うならどれにしようという妄想も織り交ぜつつ、堪能しました。1番はアフガニスタンの絵を描くように刺繍されたワンピースみたいなんで、2番目はパキスタンの小さい小さいミラーワークと抽象的なクロスステッチ柄のチュニックでした。

先々週に行った岩立さんのところと比べると、ちょっといろいろ思うことはどうしてもあるんやけど、これはこれ。どの手仕事も素晴らしいものやしね。それにしても管理が大変やと思います。でももっとみたい。今回はアフリカだけ!とか。(ニーズなしか。)
南米だけ!とか見たら帰りは陽気になりそう。でもそんなんになるくらいの展示を見たいです。ただの資料でなく、「わぁ凝ったはるねぇキレイやねぇ」ではなく、息遣いを感じて、油断すると魂が乗り移りそうな。

今日のニット:レギアを使った新作ワンピースと、某社の新企画スワッチ。

レギアのこの色は普段絶対選ばない色なんだけど、強めのパステルに黒を合わせるところがなんとなくフランシスベーコンの絵を彷彿させて、ひょっとしてひょっとしてと思いながらチョイスしました。ちょっと80'sぽいのかな、このギリギリのかんじ。結構気に入ってます。写真は横向けですが、ストライプ柄になるよ。

今日の音:African gems「Central africa between1965and1982」
先日音源をいただく機会があって、もうこれがすごくよくて。中央なので、コンゴ周辺なのかな。相当かっこいいです。すっごいグルーブ。
アイスランドの次にアフリカブームがやってきました。でも2年前に1枚のアフリカの布に出会って衝撃を受けて以来、どことなく伏線が張られていた気がします。

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| ktn | 21:06 | - | - | はてなブックマーク - 世界の衣装 このエントリーを含むはてなブックマーク
【TJWK】モチーフ募集を再開しました。
じわじわと暑くなってきました。毛糸を触るのがしんどいという方もいらっしゃるかと思いますが、TJWK関西では月1回のブランケットミーティングでせっせと冬の準備をしています。

先日もお世話になっている愛媛の方が製作してくださったたくさんの作品が届いたので、検品してバッグには内布をつける作業をしました。



こちらはモチーフの再コーディネート。並べて配色を確認して、作品に仕上げる下準備です。



ほんとに毎月いろんな作業てんこもりに今年度からは本気のミーティングタイムも加わり、編めるひとも編めないひとも一緒にいろんな作業をしています。

きっと冬はあっと言う間にやってくるので、今とりかかっているものがまたどこかでお披露目できて、どなたかの手に渡ることを願いながら、みんなで作業しています。

本題ですが、今年度からモチーフ募集を再開することにしました!



TJWK関西のHPのトップにも告知しています。

とうとう5万枚のモチーフが底をつきようとしています。あ、6万枚ですね。もう万単位だと本当に想像がつきにくい枚数になってしまっているのですが、日々コツコツと作品やキットをつくっているうちに、なくなっていきました。製品としての在庫はまだまだありますが、それでもワークショップや、小物がちょくちょく売れて、倉庫のほうも少し落ち着きました。本当にたくさんの方のご協力のおかげです。


モチーフ募集の打ち切りを発表したときは、残念ですというお声をたくさん聞いて嬉しい反面、いやもうこれ以上ムリですという申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
それから既に2年経っているので、そんな来ないだろうとは思っているのですがまた嬉しい繋がりが増えればと思っています。

今でも作品を触って感じることはたくさんあって。このモチーフは、自分ではなくどこかで誰かが編んでくれたからこそで、物語は続いているのだ!としみじみ思います。

編み図、編み方動画もトップページに載せています。(編み図はダウンロードが必要ですが)。編みためたら、HPからメールくだされば、折り返し送り先をご連絡させていただきます。

宜しければ気軽にご参加ください。よろしくお願いします。







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| Think of Japan While Knitting | 12:16 | - | - | はてなブックマーク - 【TJWK】モチーフ募集を再開しました。 このエントリーを含むはてなブックマーク
構造!
ある企画で、かぎ針で伸縮性を出す試作をずっとやっています。
お決まりのうね編みとかネット編み、引き上げ以外になんかないかなといろいろ試す日々ですが、なかなかこれが難しく。
昨日から2本の糸を使ったら伸縮性が出るんじゃないかという思いつきとともにいろいろやっています。



どうなってるでしょう。

これでも一応伸びるんやけど、肝心の「戻り」がない。戻らなかったら伸縮とは言えない…やっぱり組織的に伸縮性は出にくい構造なのだろうか…いやきっとなんかあるはずやろ。というのを繰り返し頭のなかで唱えては、いろいろ編んでみたり、世界中の人もなんかあみだしてるやろと調べてみたり、フェンスとか網の組織図を見てみたり。

こういうときの参考書として小林桂子先生の「糸から布へ」をよく見ます。世界中の民族衣装や道具の組織を徹底的に調べて手書きでイラスト化されているものすごい本です。
しかも「実際やってみました」みたいなレポートもちゃんとある。
みんぱくで「これどうやって作ってるんやろー」って間近で見てもわからなかったものが、網羅されているのではというくらい。(実際これみんぱくで見た!というのもあったり。)



テレビ番組などで、編んであるものを平気で「これどうやって縫ってるんですか?」って言うてるのはもう慣れっこというくらいよくあることなのでツッコんだり苦笑すらしませんが、出土品をまとめた本の記述などで某大学の偉い先生が、作り方についてデタラメを書いていることもじつはよく見たり聞いたりします。(よく師匠が激怒しています)多分、実際やってないしわかんないのだと思う。

この著者はちゃんと自分で体験して、自らイラストにしているところが本当にすごい。本当に理解しないと手書きイラストなんかできないもの。しかも、こんなことをしている間にも近代化や内戦などで、どんどん世界の土着的な文化や民族衣装が失われているので、後世に残る大変貴重なデータだと思います。(そのすごさが伝わりにくい表紙とフォントのセンスが……ですけど)しかも安い。1万円でも買うと思う。



と、話がそれましたが、肝心の仕事はというと結局ベタなやり方に戻るというところで今日はお開きでした。悔しい。


今日のニット:トレンカもう少しで終わるのにダラダラまだできず。それと試作。

今日の音:beirut「No No No」
新曲をyoutubeで発見して以来この数日で50回くらい聴いています。前作は最初はなかなか響かなくて聴けば聴くほどまずまずってかんじだったのだけど、この曲はすごく好きだ!PVも超シニカルでよい。新譜が9.11に出るそうなので今からほんとに楽しみです。この曲の歌詞は全然聞き取れないけど、その日にでるというのはなんか意味があるのかなと思ったり。

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| ktn | 23:40 | - | - | はてなブックマーク - 構造! このエントリーを含むはてなブックマーク
we-other
なんかものすごく久しぶりのktn。あ、そうでもないか。とくに6月はルーティーンから外れたことが盛りだくさんの濃い日々だったので時間の感覚がわかりません。
かと言って毎日なにをしてるのかよくわかりませんが、先月に引き続き近畿さんの新作と某社の販促品と書籍の仕事をしています。そしてTJWKも。

TJWKのワークショップの新作が少しづつかたちになってきました。みんなで練りながら2ヶ月かかったかな。来月までには撮影できるようにイメージしています。

今日はあるアイテムがあがってきましたが、ちょっと修正するところがでてきて完成ならず。Mさんごめん。でもきっとすごくいいものになると思う。


昨日、初めて芸術新潮を買いました。


先日訪れた岩立フォークテキスタイルミュージアムが掲載されています。
しかも特集は河鍋暁斎。(岩立さんは表紙がピンクやったのがまったく気に入らないみたいでしたが笑)
日本画に興味をもったのはベタですが数年前にブームになった伊藤若冲がきっかけで、まだまだ不勉強でこれからもっと知りたいところです。暁斎は以前、放屁合戦絵巻を見て「これはヤバイ!」とひっかかった人でした。なのでこれからじっくり読みます。

今日のニット:TJWK新作編み図。今日は教室なので作業は進まず。
今日の音:lars hollmer「viandra」最近教えてもらったスウェーデンのミュージシャンでアコーディオンの楽曲がたくさん。これはハマる予感大というかすでにハマっています。メロディーはとても親しみやすくてノスタルジックなかんじなのだけど、じつはリズムとか主音以外の音が複雑なのか、聴くたびに感じることが違う。おなじ曲でもすごく柔らかい気持ちになれば、次聴いたときに泣きそうになる。というか、聴くたびに深いとこまでぐんぐんきている。まだ理由はよくわかんなくて、ずーっと繰り返して聴いている状態です。ちょっとなかなかない感覚で、かなり良い出会いだと思われます。
タイトルのviandraはフランス語の活用でありそうやけどなんか意味あんのかなって調べたら「彼の造語だそうでwe-otherの意」と書かれていたのだけど、「we-other」自体がわかるようで全然わかんない。

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| ktn | 21:19 | - | - | はてなブックマーク - we-other このエントリーを含むはてなブックマーク