トライアルは続く。今週は教室もなくわりと部屋にこもって試作の日々を送ることができました。
素材に向き合うということは、自分と向き合うことだとつくづく思います。自分の引き出しを片っ端から開ける。もちろん足りない部分がいっぱい出てくる。なにを引き出しに入れるかを決めて資料をひっぱり出してプラスしてみる。でもやっぱり足りない。。そういったことの繰り返しで、自分の引き出しの少なさを思い知るわけです。そうやって、これや!と思えるものに到達しても、次の日になると、なんやこれは…と落胆したり。
あと、よくあるのが、新しい編み方を思いついて、なんでこの編み方って誰もせーへんのやろ、これって大発明ちゃうん?!と思っていざ編んでみると、ああそらせーへんわという結果が出たり。
でも今やってることは、ニットをやり始めて、なにも知らんままあれもこれも思いつくものを編んでいたときに似ていて、とても自分らしい作り方だなとも思う。今それができるのは、とても幸せなことなんだと思います。
今日は仕事のあとポンタさんに久しぶりにお会いして2人でたくさんたくさん話しました。
キッチンにはなんと羊の頭蓋骨が…
今日はホッチキスパーティで、その日は羊料理をふるまってくださるのですが、(私は今日はかなり出遅れたので参加してるうちに入らなかったのですが)今回は羊の頭を調理したとのこと。
私にも残してもらって、晩御飯にポンタさんといただきました。
命を丸ごといただく感覚。ほんとはスーパーに売ってる切り身でもおなじ思いでいたいのだけど、なかなかね。
モンゴルでポンタさんが感じたことは、私もコンヤでの犠牲祭のときに経験したことに通じている気がして、とても盛り上がったのだけど、さらにポンタさんはその感覚を今の日常に落とし込もうとしているからそこが師匠とヘボ師弟の大きな違いなのであります。
屠殺、ボロ、糞掃衣、布を無駄にしない民族衣装のパターン、活字を世に出す怖さ、校正、ファストファッションが犠牲にしてるもの…ほんとに話題は尽きませんがこの辺のことはまたあらためて書き留めておきたいです。
出来立てホヤホヤのスピナッツはもう半分以上読んでしまいましたが、またゆっくり読もう。今回も読み応えのあるコンテンツばかりでめちゃくちゃおもしろいです。
今日のニット:企画と打ち合わせで今日は編めなかった。
今日の音:yan tiersen「Amelie OST」
アメリが公開されたのはもう15年前ということにまずビックリなのですが…アコーディオンを始めたときは、ベタすぎて恥ずかしくて弾けない!と思っていたのだけど、去年の秋になにげなくサントラを聴いてやっぱりいい、めっちゃいい、弾きたい!と思った次の日に気づいたら3台目のアコーディオンを買っていました。ヘタクソながら3曲弾けるようになりました。。